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沖ボラの大群

Flathead grey mullet  
Gray mullet  
Black mullet
Mugil cephalus
撮影地:静岡県伊東市赤沢 水深12m 4月
  
ボラの卵は日本の三大珍味のひとつカラスミとして超高級な食材ですが、卵以外は”臭い”というイメージが強いようです。実際食べてみるとボラは美味しい魚です。
外洋で獲れるのを沖ボラ、冬に獲れるのを寒ボラなどと呼ばれています。常にではありませんが伊豆の鮮魚店で販売していることもあり、40センチほどのボラで200円から300円程度と安価です。 江戸時代には大群がやってくるのを見張る小屋が東伊豆の海岸にあり、待ち構えて網でとらえて押送船という高速船で江戸へ供給していたそうです。巨大都市江戸の食を支えるひとつがボラだったのでしょう。
「粋でイナセな…」のイナは鯔(ぼら)であったり「とどのつまり」のトドは出世魚であるボラの一番大きい呼び名のトドで「それ以上はない」という言葉の語源です。誰でも知っているメジャー魚だったのですね。オボコ⇒イナッコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒トドと出世しますが、幼いような様を「おぼこだな」と言ったり、池波正太郎の雲霧仁左衛門に出てくる洲走り(スバシリ)の熊五郎は「少年」的な名だったりと、ボラは日本の文化に浸透してういる魚です。
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