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スジコバンの幼魚
筋小判
Slender suckerfish
Phtheirichthys lineatus
撮影地:静岡県東伊豆町 水深8m
  
有名なコバンザメの仲間のスジコバンという魚です。コバンザメ科は名前に「サメ」と付きますが、実はスズキ目に属する魚でサメの仲間ではありません。スジコバンは成魚で40cmほどになるようですが、映像のスジコバンは6〜7cmほどと小さく、まだ幼魚と思われます。生息域は広く、太平洋、大西洋の暖海域とのことですが、伊豆半島でスジコバンの付いた魚を見ることはとても稀です。2つの映像はどちらともフグに付いています。美味しい魚に付いても一緒に捕食されてはたまりませんし、かといって大きな魚に付くほどの力量もなく。ということで、毒があるので誰も食べようとせず、遊泳スピードも遅いフグを選んで吸着しているのではないかと思ってしまいます(ハコフグは基本的に無毒ですが…)。後頭部に小判型の吸盤がありますので、映像の状態は仰向けになって吸着していることになります。
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