極小の稚ダコ(種不明)
撮影地:静岡県伊東市 水深8m
  

浅瀬の転石に隠れ棲む着底したばかりと思われる稚ダコです(種類は未同定)。 胴(頭と呼ばれ
るところ)の幅は3ミリ〜5ミリ程度、色素もまばらな透明な稚タコは岩から離れて泳ぐことはほとん
どありません。転石の合間を歩いて過ごしているようです。石の合間には小さなエビの類がたくさ
ん住んでいますので、それらを捕食しながら成長するのでしょう。
見つけるのは大変難しいのですが、泳ぐ力に自信がないからか、まったく泳がないので撮影はし
やすいです。逆に親ダコと同じような色合いにまで成長すると活発に泳ぐので撮影が困難です。  
タコはとても重要な日本の水産資源ですが、近年大変数が減っています。マグロのように完全養
殖を目指しているようですが、卵から孵化した幼生からの育成が難しいようです。
タコはアワビやサザエなどの美味しいものを好んで食べる大変グルメな生物なので、もしかしたら
その辺の問題も…? アワビを餌に養殖していたら、庶民の口に入る値段にはなりません…