サナダユムシ
真田螠虫
Spoon worm
Ikeda taenioides
撮影地:静岡県沼津市 水深20m
  

サナダユムシは、北海道や韓国などで食用にされたり、釣り餌として使うユムシと同じ環形動物と
いうカテゴリーの動物です。海底の砂地で、火山のような盛り上がりのてっぺんからにょろにょろと
細いものが出てきます。実はこれが「吻(口)」で、本体は砂の中に居たままで口だけを砂の上に
出して餌を探し、ベルトコンベアー式に本体へと運んでいます。吻の長さは2mを超えますが、驚い
たりすると物凄い勢いで縮まって富士山の中に収納されます。本体が姿をあらわすことはなく、捕
獲するにも大規模に砂を掘る必要があるそうです。2021年に88年ぶりに本体の採取に成功したと
いうニュースがあるくらいです。  
サナダユムシのサナダは戦国武将の真田幸村が考案したと言われる真田紐の真田だそうです。
寄生虫のサナダムシも真田紐が名前の由来だそうで、強さではなく模様でそうなっているようです。