ダイバーの間では砂地に潜むカニとして有名ですが、普段は砂から目だけを出しているので全体を
見ることはほとんどありません。上手な水中ガイドさんなら、うまく掘り出して見せてくれます。
英名のスパナクラブはハサミが工具のレンチのようだからのようですが、挟まれるとかなりの痛さで
す。 全体像は少々異様な姿で、エビのように尻尾が伸びているようでもあり、カニの、いわゆる「フ
ンドシ」の部分が開いているようでもあり。歩くときは見事な直進ながら、よく見るとほとんどの足が
動いていなかったり…　なんだこいつ？となるカニです。
分類的には「短尾下目」なのでタラバガニよりは立派にカニですが、かなり古くからいる原始的なカ
ニのようで、エビカニの進化の過程を見ている感じです。　
とても美味しいカニですが国内での漁獲量は少なく、希少な絶品ガニです。