モクズショイ
藻屑背負い
Spider decorator crab
Camposcia retusa
撮影地:静岡県伊東市
  

「藻屑背負い」という名前の蟹はカムフラージュの名人です。体の表面には曲がった毛が生えていて、自分の周辺の海藻や海綿をちぎって付けます。ちぎられた海藻や海綿は死なずにモクズショイの表面で成長しますので、時間が経つほどカムフラージュは完璧になってゆっきます。ただし、脱皮をするとすべてリセットになります。 映像では3個体のモクズショイが登場しますが、見た目がかなり違います。棲んでいる場所の状況の違いでカムフラージュが変わるのもありますが、海藻を多くして岩の表面に似せたり、海綿を多くして岩の下の状況に合わせたりと、擬態の方向性や上手下手が個体によって違うのかもしれません。