ショウジンガニの再生芽
精進蟹 Plagusia dentipes
再生芽 Regenerated buds(of crab)
撮影地:静岡県伊東市
  

ショウジンガニの再生芽です。左右のハサミ脚も無く、歩行脚も2本失って6本になってしまい、歩
くのも不自由そうなショウジンガニ。体にたくさんの付着物が付いている様子からするとそろそろ脱
皮なのかと思われます。よく見ると、失った足の切断面に丸い袋のようなものがありますが、これが
「再生芽」と呼ばれるものです。
袋の中は小さく折りたたまれた次の脚があり、1回の脱皮で100%復活とはいかないものの、小さめ
ながらしっかりした脚が復活します。そのままノートラブルで脱皮を繰り返すと、通常の大きさに戻る
様です。
カニの中には「トカゲの尻尾切り」の様に簡単に脚を切り落とせる切断面があり、再生芽の出た部
分は、その切断面の部分に発生しています。