ハナウミシダ 花海羊歯 Comaster nobilis 撮影地:静岡県伊東市 水深25m |
ハナウミシダは海底に生える植物のようですが棘皮動物です。中心部には口や肛門のある体があ
り、鳥の足に似た巻枝(cirrus)で海底を掴みます。葉のように見える部分が腕です。たくさんの腕を
振って水中の小さな食物(デトリタス)を捕らえ、体へ向かう溝で口へと運びます。 ウミシダの腕の
数は種類によって様々ですが、このハナウミシダは100本以上の腕があり、大きさは直径20cm~30
cmと大型です。色には変異があり、白っぽいものや黄色、橙色など目立つ色が特長です。大きくて
派手なハナウミシダが薄暗い海底の岩の上にいる様子は見事な花が咲いている様です。