ミスガイ |
御簾貝 Green-lined Paper Bubble Hydatina physis 撮影地:静岡県伊東市 水深3m |
ミスガイのミスは「御簾」と書くそうで、神殿や拝殿などにある高級なスダレのことだそうです。 確かに、ミスガイには細かい縞模様があり、これを御簾のようだとしたのでしょう。 庶民のすだれと違い、御簾は人間の世界と神の世界の境目を表すためにあるということで、ミスガイの向こう側は神の世界ということになります。 ミスガイのひらひらとした体は完全に貝の中に収納することができません。普段は砂の中に潜って隠れたり捕食したりしています。産卵のシーズンは真っ白なシート状の卵を房のように砂地に産み付けますので居場所がすぐにわかります。前方には半透明の体に埋まるようにして黒いゴマ粒のような眼点が見られます。