ウスカワイトカケとミナミウメボシイソギンチャクの共生 ウスカワイトカケ Epitonium bullatum ミナミウメボシイソギンチャク Anemonia erythraea 撮影地:静岡県伊東市 水深2m |
巻貝のウスカワイトカケは背中にミナミウメボシイソギンチャクというイソギンチャクを背負います。
イソギンチャクは歩けませんので、移動できるという点では貝の上に乗るのは良いことです。貝は
毒を持っているイソギンチャクを背負うことで外敵が近寄るのを防いでいる。という共生関係かと思
いきや、ウスカワイトカケはイソギンチャクを食べてしまします。ミナミウメボシイソギンチャクは無性
生殖で増えるので、食べても増えていくのかもしれません。口を使ってイソギンチャクを乗せるとい
う話もあります。 「どんどん増えるから食べてもいいよ〜、敵も近づかないようにしてあげるよ」 「そ
うかい?じゃあ背中に乗せて移動してあげるよ、お腹すいたら食べるね」 でしょうか? 星の数ほど
の生物がいる中で、見事なパートナーを見つけたものです。