概要
撮影地: 静岡県伊東市 水深10m
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:1分39秒
- サイズ:467MB
分類・分布
脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > スズキ目 > アイゴ科 > アイゴ属 > アイゴ
岩手県以南の太平洋沿岸、能登半島以南の日本海沿岸(水温10度以上の海域)特徴・雑学
お腹に傷のあるアイゴを見かけましたが、よく見るとウツボの歯型のように見えます。左右共にありますので、ウツボに咬みちぎられるギリギリのところで回避したのでしょう。
歯型のみで損傷は無く、元気によいでいます。
一方、泳ぎづらそうにしているアイゴは、お腹を何者かに咬みちぎられたようです。魚は人間の50倍の回復能力があるとされ、少々であれば欠損部分を再生することもできます。
泳ぎづらそうなアイゴには、生々しい傷跡は見られませんでしたので、致命傷になることなく回復した後だと思われます。海の中の弱肉強食と、魚の生命力の強さを感じます。
体長は30センチほどまでが多い魚ですが、60センチを超える個体もいるそうです。鱗はごく微細で、無いように感じます。
口は小さく、細かい凹凸のノコギリ状の前歯があるのみで、奥歯はありません。ヒレの棘条には刺毒があります。産卵期は7月~8月。
食・利用
臭い魚として嫌う地域が多くありますが、好んで食べる地域もあります。
アイゴは海藻を主に食べますが、プランクトンなどの動物も食べる雑食魚であるため、地域や季節によってアイゴの食べるものが違う事が、臭みに影響していると考えられています。
また、どのような魚の「香」が好まれるかは、地域によって違いがありますので、アイゴを食べるか食べないかは、歴史的な風土も影響しているのかもしれません。
四国の徳島は、海岸地域を中心に「アイゴの皿ねぶり」という言葉があり、皿まで舐めてしまうほどの美味しい魚、となっています。
新鮮なものは刺身で食べるほか、一夜干し、干物で食べる地域は、三重、和歌山、奈良、徳島などが知られます。
毒・危険性
ヒレの棘条(硬く尖っている骨)には毒があり、刺さるととても痛く長引きます。扱う場合は、キッチンバサミ等で全てのヒレを切り落とした方が安全です。
呼び名
イタイタ(富山)。シブカミ、バリコ(南紀)。アイ(淡路、和歌山、三重、愛媛)。バリ(九州)。
ションベンウオ(熊本)。エエノウオ(福岡)。ウミアイ(宮崎、熊本)。スク、シュク、エーグァー(沖縄)。