概要
製作中
分類
棘皮動物門 > ウニ綱 > ガンガゼ目 > ガンガゼ科 > ガンガゼ属 > アラサキガンガゼ
特徴・雑学
アラサキガンガゼは、長く繊細な黒い棘を持つウニの仲間で、「ガンガゼ」とよく似ています。分類上も長らく混乱が続いていました。
実は1939年の時点で「新種の可能性がある」と注目されていたにも関わらず、長年はっきりとした決着はつかないままでした。その後、約80年を経てDNA
解析技術が発達したことにより、2016年に正式に「Diadema clarki(アラサキガンガゼ)」として独立種と認められました。
まさに“再発見された新種”ともいえる、分類ロマンのある生き物です。
食用としては一般的ではなく、毒を持つ長い棘に注意が必要です。刺されると痛みや腫れを伴うため、観察や撮影の際には近づきすぎないようにしましょう。
静かに海底にたたずみながら、じつは生物学の長い謎を解き明かす鍵となっていた――そんな奥深さを秘めたウニなのです。