概要
製作中
分類
軟体動物門 > 二枚貝綱 > 翼型亜網 > ウグイスガイ目 > カキ上科 > イタボガキ科 > マガキ属 > イワガキ
特徴・雑学
イワガキは日本の沿岸部に広く分布する大型の二枚貝で、岩場などにしっかりと固着して暮らしています。殻は分厚くゴツゴツしており、
まるで岩そのもののような外見をしていることから「岩牡蠣」と呼ばれます。
一般的なマガキが冬に旬を迎えるのに対し、イワガキの旬は夏で、「夏ガキ」とも呼ばれます。特に山陰地方や東北、能登などでは初夏の味覚として
古くから親しまれており、専用の道具を用いた素潜り漁で漁獲されます。
食べ方としては、生でレモンを添えて食べるのが人気で、その濃厚でクリーミーな味わいは「海のミルク」と称されることもあります。また、焼きガキや蒸しガキにしても絶品です。地域によっては神事や夏祭りのごちそうとして扱われることもあり、地元の誇りとなっている例も見られます。
天然物のイワガキは成長が遅く、殻の形も個体によって大きく異なるため、同じ種でもまるで別の生き物のように見えることがあります。それもまた、自然が生み出す個性として楽しまれています。