概要
撮影地: 静岡県伊東市 水深5m
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:1分26秒
- サイズ:356MB
分類・分布
刺胞動物門 > 鉢虫綱 > 旗口クラゲ目 > ミズクラゲ科 > ミズクラゲ属 > ミズクラゲ
特徴・雑学
ミズクラゲは、日本の沿岸をはじめ世界中の温帯・亜熱帯の海で見られる最も身近なクラゲのひとつです。
半透明の浅い円盤状の傘をもち、四葉のクローバーのような形に見える4つの胃から「四ツ目クラゲ」とも呼ばれますが、稀に3つや6つ、8つのものもあるようです。
有性生殖のために浮遊するクラゲには、オスとメスがあります。傘の内側にある口腕は、オスの場合は単純な膜状ですが、メスの口腕は幾重にもなる花びら状の保育嚢になります。
色々な種類の幼魚や甲殻類の幼生が棲むことでも知られており、触手が短く微弱な毒なので、近寄って観察できる楽しみがあります。
クラゲに脳は無く、傘の縁に集中している散在神経の信号によって拍動をするため、千切れて一部になったとしても、神経が信号を送っている間は拍動を続けます。
映像では、千切れても拍動を続ける様子が記録されており、生き物の構造の不思議を感じます。
食・利用
ミズクラゲを食品利用にする試みは行われています。通常食べる中華料理の「くらげ」のようには歯ごたえが無く、原価も高くなってしまうため「くらげ」にはならず、
柔らかいことを利用して、高齢者向き食品やダイエット食に良い。という研究結果がある一方、安価で歯ごたえのある「くらげ」ができる!という研究結果もあります。
いずれにしろ、味は悪くないものの、ミズクラゲの持続した捕獲が難しいことから、漁業者の副収入的な個人事業には良いのではないか。ということのようです。
一般的に販売されている「くらげ」の原料には、ビゼンクラゲやヒゼンクラゲ、エチゼンクラゲが使われます。
毒・危険性
一見すると触手がほとんど無いように見え、無毒と思われているミズクラゲですが、傘の縁に沿って細く短い触手が並び、ちゃんと毒の刺胞があります。
刺胞の毒はごく微弱なので、刺されてもわからないくらいですが、顔などの敏感な部分に触れたりするとピリッとした痛みを感じます。
個人差によっては、敏感でない部分でも痛みを感じたり、腫れたりするかもしれません。とにかく、無毒ではありません。