ムスメウシノシタ|土遁の術

Aseraggodes sp.

概要

撮影地: 静岡県伊東市

分類・分布

脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > カレイ目 > ササウシノシタ科

伊豆を中心に見られるが、正式な学名は確定しておらず Parachirus sp. と記されます。 または Aseraggodes sp. とされることもあるようですが、詳細は不明です。

特徴・雑学

ムスメウシノシタは、一般的なカレイ類と同じように右側を上にして伏せ、左目が右側へ移動しています。
特徴的なのは、天狗の鼻のように長く伸びた鼻管です。 右の前鼻孔(吸水孔)はスノーケルのように突き出しており、砂の中に潜っていても匂いを感じ取ることができると考えられています。
この鼻管は、捕食のためというよりも、仲間の尿や粘膜の匂いを嗅ぐことに特化しており、繁殖行動において重要な感覚器とされています(*2)。

和名「ムスメウシノシタ」は観察記録や図鑑などで広く使用されているものの、 学名が現在「Parachirus sp.」または「Aseraggodes sp.」のいずれかとされており、属・種ともに確定していないため、今後の命名・分類変更の可能性を含んでいます。
本ページの学名は、日本産全魚種リスト(広島大学総合研究博物館)*1を参考としました。

参考動画:セイテンビラメの鰭の動き

食・利用

食用としての評価や市場での流通はありません。伊豆のダイバーには定番の砂地の生物として人気です。
飼育用生体として販売されている例はあります。

毒・危険性

毒性についての報告はありません。

参考資料

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