ネジレカラマツ|螺旋の生物

Cirripathes spiralis

概要

撮影地: 静岡県伊東市、沼津市、賀茂郡 水深20m~25m

分類・分布

刺胞動物門 > 花虫綱 > 六放サンゴ亜目 > ツノサンゴ目 > ウミカラマツ科 > ウミカラマツ属 > ネジレカラマツ

特徴・雑学

ネジレカラマツはイソギンチャクやサンゴと同じ刺胞動物花虫綱の動物です。螺旋を描く細い本体に沢山の花のような「ポリプ」が並んでいます。 ポリプは、それぞれが独立した個体で、中で繋がっている訳ではありません。単体では生きていけず、本体である「骨格」がないといけませんので、集団で一つの生物となります。
棲息するのは岩礁の急斜面で、水深20mを超えるような少し薄暗い環境が好みのようです。螺旋ではないネジレカラマツの群生のなかに混ざるように見かけます。

螺旋の体は、強い潮の流れによってつくられるという研究があります。真っ直ぐに一本で伸びると、水流の抵抗や衝突による損傷に耐えるために硬い骨格が必要ですが、 柔軟なゴルゴニン骨格構造で螺旋になることで、潮流への抵抗や衝突による損傷を回避している。 また、螺旋であることで、各ポリプに均等に潮流が当り、摂餌の効率が良くなる。と、いうことですが、それにしても見事な螺旋です。

参考資料

← 一覧ページに戻る
お問い合わせはこちら