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概要
サメジラミは、サメの皮膚に付着して生活する寄生性の甲殻類です。映像では、サメの背ビレにしっかり張り付いている様子が確認できます。
分類・分布
【分類】節足動物門 > 甲殻亜門 > カイアシ綱 > サメジラミ目 > サメキジラミ科 > Pandarus属 > サメジラミ
特徴・雑学
【サメの表面で生活する甲殻類】
サメジラミは、見た目はダンゴムシのようですが、分類的にはミジンコに近い、海の甲殻類であるカイアシ類の仲間で、サメの体表に寄生して生活する特殊な生物です。
脚の先には鉤状の突起構造が発達しており、サメの皮膚表面にしっかりとしがみつくことができます。
そのため、サメが高速で泳いでも容易には剥がれません。
付着したサメジラミは、宿主の皮膚表面の粘液や組織、体液などを摂取して栄養を得ます。 いわゆる「吸血寄生虫」というよりは、体表組織を削り取るようにして摂食するタイプに近いと考えられています。
【移動できる寄生生物】
サメジラミは一度付着すると長期間同じ宿主にとどまることが多いですが、完全に固定されているわけではなく、体表上を移動することができます。
また、成長段階(幼生期)では水中を遊泳する能力を持ち、新しい宿主へ乗り移ると考えられています。
繁殖は卵によって行われ、雌は卵嚢(らんのう)を体に保持するタイプが知られています。
孵化した幼生は自由遊泳期を経て宿主を見つけると寄生生活に移行します。
【特化した寄生対象】
興味深い点として、サメジラミには宿主特異性があることが知られています。
つまり、サメの種類によって寄生するサメジラミの種類が異なる場合が多く、ジンベイザメ、メガマウスザメ、沿岸性のサメなど、それぞれに対応した寄生種が報告されています。
ただし、すべての組み合わせが解明されているわけではなく、宿主と寄生種の関係は、現在も研究が進められている分野です。
いずれにしろ、サメジラミは、付着構造・生活史・宿主特異性といった点で、「サメ専用の寄生甲殻類」といえる生物群です。
食・利用
人間が食材として利用することはありません。
毒・危険性
人体に対する毒性は特に知られていません。
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