概要
撮影地: 静岡県伊東市、沼津市
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:3分37秒
- サイズ:1.02GB
分類・分布
脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > カサゴ目 > フサカサゴ科 > セトミノカサゴ属 > セトミノカサゴ
神奈川県以南。東シナ海、西太平洋、インド洋
特徴・雑学
セトミノカサゴは、胸鰭を大きく広げた姿が美しく、尾鰭の後端が糸のように長く伸びる優雅な魚です。
繁殖期は初夏で、オスはメスの産卵に合わせて常に同行してタイミングを待ち、日没以降に産卵行動を行います。
顔や胸鰭が真っ白になって追われるセトミノカサゴは、縄張りから排除されるオスのように見えましたが、
他のミノカサゴの仲間で求愛中のメスの顔が白くなるという体色変化の資料があることから、メスの可能性があります。
オスから求愛を受けたものの、産卵の準備ができていない状態だったのでしょうか。詳細はわかりません。
食・利用
市場にはほとんど流通しない魚種であり、観賞魚や水中撮影の被写体としての価値が高いとされます。
食用にされる例はごく稀で、毒棘があることから取り扱いには注意が必要です。
毒・危険性
ミノカサゴ類の背鰭や尻鰭、腹鰭の棘にはタンパク質性の毒があります。
鮮魚になった状態でも毒棘は不活性化しません。調理する場合でも手袋を着用して毒棘の除去を行わないと危険です。
刺されると激烈な痛みと共に大きく腫れます。
重症の場合は発熱や頭痛、嘔吐を起こす場合があり、アレルギー反応を起こす場合もあるので経過観察が必要です。
応急処置としては毒を絞り出した後、40〜45度の熱めのお湯に患部を浸すことで毒成分のタンパク質を不活性化できるとされています。
傷口を口で吸い出すのは口腔内に傷があると危険です。また、傷口を切って毒を絞り出す行為も、化膿する可能性があるため絶対に行ってはいけません。