タコの変身能力の詳細

Octopoda

概要

製作中

分類

軟体動物門 > 頭足綱 > タコ目

特徴・雑学

タコは、海の忍者ともいえる変身の名人です。皮膚の色や質感を自由自在に変えることができ、岩や海藻などにそっくり擬態することで、敵の目をあざむいたり、獲物に気づかれずに近づいたりします。

この変色能力は、皮膚にある色素胞(しきそほう)と呼ばれる細胞によって制御されています。色だけでなく、皮膚の質感を変えてゴツゴツした岩のような外見になることもできるのです。

タコはとても賢く、迷路を覚えたり、道具を使ったりすることが観察されています。水槽から脱出したり、フタを開けたりする行動も報告されており、その知能は魚類をはるかに上回るといわれています。

タコにはをもつ種類もいます。とくに「ヒョウモンダコ」は神経毒をもち、小さくても人間にとって危険です。食用として一般に流通するマダコやミズダコなどは無毒ですが、素人が野生のタコを捕まえて食べるのは危険をともないます。

日本ではタコは広く食用にされ、刺身、煮物、焼き物、唐揚げなど、多彩な料理で親しまれています。特にタコ焼きや酢の物は人気です。しかしながら、最近は国内の漁獲量が減ってきており、 代わりにモロッコやモーリタニアといったアフリカの国々からたくさん輸入されています。ここ数年は円安や現地の価格高騰で、輸入コストも上がっています。
    そんな中で注目されているのが完全養殖で、日本水産が2017年にマダコの完全養殖に成功し、東海大学では“タコマンション”という面白い飼育装置まで登場しています。人工のエサも開発中で、将来的には安定した供給ができるようになるかもしれません。

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