概要
製作中
分類
棘皮動物門 > クモヒトデ綱 > ツルクモヒトデ目 > テヅルモヅル科
特徴・雑学
テヅルモヅルはクモヒトデの仲間で、深海や暗い海中に生息しています。その特徴は何といっても無数に枝分かれした長い腕。名前のとおり、「手(テ)」の
ような蔓(ツル)がもづれる(もつれる)様子から名付けられたと言われています。
夜行性で、日中は岩陰やサンゴの隙間などに隠れてじっとしていますが、夜になると腕を広げて、プランクトンなどの小さな生き物を網にかけるように
捕まえます。その姿は、まるで海の中に生えた樹木のようで、静かで幻想的な存在感があります。
テヅルモヅルの腕はとても柔軟で、枝分かれの先まで器用に動かすことができ、効率的に餌を集めることができます。
一見すると奇妙な姿ですが、その美しい構造や役割から、深海生物ファンや研究者の間では人気のある生き物です。
食用ではなく、市場などに出回ることもありません。しかし、その独特な形状から、海の神秘を伝える展示や映像資料などではよく取り上げられています。