トラウツボ|海の龍

Enchelycore pardalis

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概要

撮影地: 静岡県伊東市

分類・分布

脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > ウナギ目 > ウツボ科 > コケウツボ属 > トラウツボ

沖縄を除く南日本、朝鮮半島、西・中部太平洋、インド洋

特徴・雑学

明暗の褐色に白い斑紋が入る派手な体色で、大きな目をしています。鼻管は長く「角」であったり「ウサギの耳」のように見える独特の顔つきが特徴です。
口は湾曲しており完全には閉じません。愛らしい印象ながら、歯は非常に鋭く、噛まれると深い裂傷になるおそれがあります。
夜行性で、日没後は岩陰から出て遊泳・徘徊し、嗅覚を頼りに魚類や甲殻類を捕食します。

ウツボ類は胸鰭を持たず、背鰭・尾鰭・臀鰭は完全に融合しています。リボン状の体で、しなやかにくねるように泳ぎます。
また、咽頭の奥に「第二の顎」と呼ばれる咽頭顎(咽頭歯)をもち、獲物を喉奥へと引き込む独特の摂食様式が知られています。

地方名:アズキナダ、アブラウツボ、コメウツボ、ジャウツボ、ハンビウツボ

食・利用

食用とされるウツボほど漁獲される機会が少ないためか、一般的な食用対象ではありません。 ダイバーの観察・撮影や水槽飼育の対象として人気があります。
皮は、なめし皮(フィッシュレザー)として利用されることがあります。

毒・危険性

トラウツボに毒はありませんが、歯はカッターナイフの様に切れ味がよく、噛んだ後に引き裂くような行動をするため、傷が大きくなりがちです。
ただし、ウツボから攻撃を仕掛けてくることは無く、人間から攻撃しなければ安全な魚です。 怖いからといって追い払うような動作をするのは、逆に危険です。

参考資料

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