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ヨメヒメジに寄り添うカスミアジ(ライディング
霞鰺 
Bluefin trevally 
Caranx melampygus
嫁比売知 
Freckled goatfish 
Upeneus tragula
撮影地:静岡県伊東市 水深5m
  
砂地で懸命に食べ物を探すヨメヒメジの上を、カスミアジがぴったりとくっついて泳いでいました。異種の魚類が寄り添って泳ぐ行動は「ライディング」と呼ばれ、潜っているとしばしば見られます。ヒメジにベラが寄り添うのはヒメジが海底を掘り返した時に出てくる甲殻類を苦労せずに得るためだったり、アイゴにヘラヤガラが寄り添うのは大人しいアイゴを隠れ蓑にして周辺の小魚を油断させ、襲いかかる機会を狙っていたりと、捕食に関する理由であることがほとんどです。 今回は、海底から離れずに生活するヒメジに、決して海底に降りることはないであろう回遊魚のカスミアジが寄り添っていました。 寄り添われているほうの魚は嫌がる様子を見せていないことが多いのですが、今回の場合、ヨメヒメジはカスミアジのことを気にしていないと言うよりは、全く気付いていないように感じます。捕食に関するメリットもあまり無いようにも思われ、完全にカスミアジの片思いではないのかと思ってしまいます。
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