クロホシイシモチ |
黒星石持 Spotnape cardinalfish Ostorhinchus notatus 撮影地:静岡県伊東市 |
夜空の星の様に群れるクロホシイシモチはダイバーには定番の魚群です。ごく浅い水深でも見られるため、初心者のダイバーにも感動を与えてくれます。伊豆半島ではごくあたりまえの魚ですが、産卵の方法はあたりまえではありません。産卵期、雄と雌はペアになります。成立したペアはしばらくすると雌が産卵しますが、雄はまるごと卵を咥え、そのまま口の中で卵を守って過ごします。孵化までの約10日間ほど、雄は一度も卵を外に出すことは無く何も食べません。孵化した仔魚は雄の口から海へと旅立ちます。やっとのことで子守を終えた雄には、また違うメスが待っていて卵を咥えるよう要求します。雄は産卵シーズン中、次から次へと違う雌との卵を咥えて子守をすることになります。あまりにも連続すると餓死をしてしまいますが、さすがにギリギリの場面では咥えた卵を食べてしまうという報告があるようです。当然のことながら、生きていなければ自分の子孫は残すことはできません。 |
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