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ウミグモ |
海蜘蛛 Sea spider Pycnogonida 撮影地:静岡県伊東市 水深3m |
脚が8本なので「海の蜘蛛」と呼ばれますが、同じ節足動物ではあるものの、クモとは近い親戚ではありません。5億年前のカンブリア紀に誕生したウミグモ類は、以降に誕生した生物とは違い、かなり独自の生き方をしています。胴体ほとんど無いような細い体をしているため、脚の中にも消化器官である腸が通っています。エラも肺も無く、体の面積の大半を占める脚の表面から酸素を取り込むため、脚に通っている腸が呼吸の助けになります。また、卵や精子などの繁殖の準備も脚でおこなうそうです。ウミグモの場合は脚も含めて頭部や胴部などという呼び方をするのは、脚がもはや胴体の役割をしているから、さらには「脚が胴体である動物」と言えるからです。生活も謎に包まれているようで、未解明の部分が沢山あります。ウミグモの生息域は多彩で、全世界の全水深に棲んでいると言っても過言ではありません。 *映像のウミグモの種の判別はしていません。 |
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